膝痛、前十字靭帯断裂からの復帰、回復する方法①

膝の前十字靭帯断裂とは

多くの方が悩む膝痛、又アスリートにとって致命傷ともなり得る膝前十字靭帯断裂の再建術。

膝前十字靭帯とは、膝を捻ったりした際に断裂しやすい靱帯であり、
大腿骨と脛骨をつないでいる靭帯なので、
断裂してしまうと脛骨が前へ移動するのを制御できなくなり、
捻ったときに動きすぎてしまう。いわゆる膝が外れるようになってしまう。

すごく簡単に言うと膝の骨と骨をつなぎ合わせてくれている靭帯の一つです。

そして、今の医学界では一度断裂した膝前十字靭帯が自然に回復することは、
ほぼないと言われています。

回旋運動やジャンプを繰り返すスポーツなどでは、必要不可欠な靭帯であり、
断裂や損傷をした人は、手術の選択をするのが一般的となっています。

私の膝の状態は80歳?

私は、5回もの膝の手術からの復帰。

右足左足で4回の膝の前十字靭帯断裂からの再建術をくりかえし、
今も足にボルトが埋まっています。

更に軟骨の欠片が関節から顔を出します。

以前、医師からは、もう採って移植するものがない(汗)といわれ、
スポーツもドクターストップ。

プロとしての試合の時は、毎回痛み止めの注射。
膝はボロボロになっていきました。

変形性膝関節症になり、検査では80歳の膝の痛みを訴える方と同じ状況と言われ、
最終的に普通に歩いている時は、足を引きずらないと歩けない状態にまでなりました。

すべてが嫌になり、スポーツから離れていた時期に障害者の方達と
運命的な出会いをして、
自分で何とか治すしかないと思い、
今の職業につながっていきます。

この話は、またいつかできればと思いますが、
そこから私の自分の体を使っての人体実験が始まっていきます。

様々な医師や理学療法士、トレーナー、メンタル的な先生などのそれまでの意見や、
ありとあらゆる道具、様々なメソッド、ヨガ、ピラティスや整体、加圧、筋力トレーニング、
体幹トレーニング、そして独自のトレーニングをあみだしてのスポーツ復帰までは長い道のりでした。

病院では教えてくれないこと

まずは、私の膝の状態は膝の悪い人の中でもかなり酷い状態であったこと、
一般的なリハビリや自然治癒では回復しなかったこと。

そんな中、同じことをしていたのでは何も変わりません。
一般的に前十字靭帯断裂からの再建術を行うと正座はできないと言われています。
特に昔の手術方法では更に困難だと言われていました。

しかし、それを複数回経験してきた私は正座ができます。
そして、一般的に正座は膝に悪いもの!しないでね!と手術後に言われます。
私がまずやったことは、そのしないでね!を破ることからでした。

膝のまわりの傷のマッサージをして皮膚の癒着を取り除く、そして正座の練習でした。

正座ができるのが目標ではなく、
正座ができるくらい膝のまわりの機能が回復していないと、
スポーツ復帰などは望めないのでは?と考えたからです。

倒れて立ち上がるようなこともあるスポーツでは膝が正座と同じくらいに曲がらないと
不都合もでてきます。

更に膝がそれだけ硬ければ再度怪我をするリスクが高まります。
ただし、締まりがない柔らかいだけの膝もリスクは高まります。

激痛に耐えながら日々、マッサージ、正座の練習を繰り返しました。

手術をした人はわかると思いますが、少し柔らかくなっても
数分後には直ぐ硬くなってしまいます。
諦めずに繰り返します。
そんな中、光が見え始めます。

「なんか痛くない。血が通っている感じがする。力が入る。歩くのが痛くない。」
光がみえた瞬間でした。(ただし、闇雲に正座をしないでください。最後まで読んで下さいね。)

気をつけなければいけないこと

私のように膝で悩んでいる方も多くいると思います。

気をつけなければいけないのは、更に悪化させては意味がないということです。

無理に頑張ること、無理にやることが重要ではありません。
少しづつ毎日やることです。

私の膝はお尻と踵が30CMも離れていても痛かった膝です。
地道にやれば少しづつですが、結果はでます。

お尻の下に必ずお尻がつくように何かを置くこと。

写真ではヨガのボルスターですが、
ヨガブロック、座布団、枕なんでも良いです。
多少曲がってきたら膝の後ろに何か座布団やタオルなどを噛ませて、
少し膝関節に空間を作ってあげること。(非常に重要です!)

それらを守って行うこと。
痛みが増してくる場合は中止すること。
次の日に痛みが増えていなければ問題はないです。

毎回、増してくるようですと注意が必要です。

まとめ

まずは、今の医師の判断、リハビリ師の判断、トレーナー、
専門家の判断を仰いでください。

そして、自分の体と会話してください。

皆さんの身体はそれぞれ違います。
皆が一緒ではありません。

そこを親身になって聞き、考えてくれる専門家に出会い、
早くその苦しさから開放される喜びを体験してほしいです。

応援しています。